豊田市のより良い教育を目指して
最終更新日: 2012年03月01日
学習指導要領の改訂に伴い全面的に変更が加えられた小・中学校の教科書と、すでに完全実施となった小学校における外国語活動や理科教育の取組、学校教育の情報化について紹介します。
授業時間数の増加と新しい教科書
学習指導要領では、各学年の年間授業時間数を表のように定めています。市内各校では、完全実施となる前の移行期間から一部時間割を変更するなど、時間数増加による児童生徒への急激な負担増加を緩和する取組を行ってきました。また、教育委員会では「教育課程豊田市版」を作成し、全ての学校で新しい学習指導要領の趣旨に応じた授業が実践できるよう支援しています。
小・中学校の年間授業時間数の比較
1年間を35週間とする時間数
ただし小学1年生は34週間
(注意)単位の1時間とは小学校では45分、中学校では50分を指します
単位(時間)
学年 改定前 改定後 週当たりの増加
小学校
1年 782 850 2
2年 840 910 2
3年 910 945 1
4年 945 980 1
5年 945 980 1
6年 945 980 1
単位(時間)
学年 改定前 改定後 週当たりの増加
中学校
1年 980 1,015 1
2年 980 1,015 1
3年 980 1,015 1
新しい教科書はページ数が増え、平均で約25%のページ数増となり「質・量ともに充実した教科書」となっています。
ページ数増加の要因は、学習指導要領に示された内容の増加に加え、基礎基本の定着を図るために、異なる学年でも繰返し記述されている内容があるからです。また、学んだことを活用したり、学習効果を高めたり、意欲を喚起したりするための工夫が数多く取り入れられ、自学自習のための練習問題も大幅に増加していることなども要因としてあげられます。これまでの全てを身に付けなければならない教科書という教科書観からの転換が必要です。
これまでの教科書観
教科書に記述されているものは、全て身に付けるべき内容
教科書観の転換
これからの教科書観
個々の児童生徒の理解の程度に応じた学習に対応する内容
児童生徒の学ぶ意欲の向上に資する内容
児童生徒の自学自習に対応する内容
小学校外国語活動の充実に向けて
市では小学校での外国語活動を充実させるために「市小学校外国語活動プラン」を作成しました。また、小学校の実践的な外国語活動を推進するために、13人のALT(外国人指導助手)が、市内全小学校を巡回しています。
子どもたちはALTや地域のボランティア講師、TIA(市国際交流協会)からの派遣講師と一緒に活動することを通して、外国語を楽しく学ぶことができるようになっています。
教師の声
市の外国語活動プランには、楽しい活動がたくさん掲載されており、児童と共に楽しく進めている
子どもたちにとって、外国人から正しい発音を聞くことができ、充実した時間になっている
ALTの先生と握手をしながら「ハローソング」を歌うという人気のある活動の様子です。まずは、外国語に慣れ親しみ、コミュニケーション能力の素地を養うことを目的に、自然に外国語を学ぶ機会となっています。
コア・サイエンスティーチャーの育成(理科教育の充実に向けて)
新しい学習指導要領の重点項目の中に、理数教育の充実が挙げられています。そこで、小学校での実験を伴う実践的な授業の充実に向けて、愛知教育大学の支援を受け、市では6人のコア・サイエンスティーチャー(理科教育の指導的役割を果たす教師)を育成しています。来年度からこの資格を得た教師が、市内の小学校で体験的実践的な授業の推進に向けて助言指導をしていきます。
デジタル教科書の導入と電子黒板等情報機器の活用
近年の学校教育において、情報機器の活用は不可欠です。これまでのテレビやビデオ、カセットテープレコーダーなどに代わり、各校には液晶地デジテレビや電子黒板、プロジェクタなどの電子機器が導入されています。
これらを有効活用して、来年度から小・中学校の国語、算数・数学、社会、理科と中学校の英語に教師用デジタル教科書を導入していきます。教科書データが丸ごとスクリーンに表示でき、音声や写真、図形、グラフなどが大画面で表示できます。貴重な映像を動画で再生することもできます。このように市では新しい学びのスタイルを取り入れながら、児童生徒にとってわかる授業づくりを進めています。
学校教育課
業務内容学齢児童・生徒の就学、通学路、教科書の配布、学校の組織編成・諸行事・教育指導・教職員などに関すること所在地〒471-8501 豊田市西町3-60 豊田市役所西庁舎8階電話番号0565-34-6661・0565-34-6662FAX番号0565-31-9145メールアドレスgakkou_k@city.toyota.aichi.jp
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最終更新日: 2012年03月01日
学習指導要領の改訂に伴い全面的に変更が加えられた小・中学校の教科書と、すでに完全実施となった小学校における外国語活動や理科教育の取組、学校教育の情報化について紹介します。
授業時間数の増加と新しい教科書
学習指導要領では、各学年の年間授業時間数を表のように定めています。市内各校では、完全実施となる前の移行期間から一部時間割を変更するなど、時間数増加による児童生徒への急激な負担増加を緩和する取組を行ってきました。また、教育委員会では「教育課程豊田市版」を作成し、全ての学校で新しい学習指導要領の趣旨に応じた授業が実践できるよう支援しています。
小・中学校の年間授業時間数の比較
1年間を35週間とする時間数
ただし小学1年生は34週間
(注意)単位の1時間とは小学校では45分、中学校では50分を指します
単位(時間)
学年 改定前 改定後 週当たりの増加
小学校
1年 782 850 2
2年 840 910 2
3年 910 945 1
4年 945 980 1
5年 945 980 1
6年 945 980 1
単位(時間)
学年 改定前 改定後 週当たりの増加
中学校
1年 980 1,015 1
2年 980 1,015 1
3年 980 1,015 1
新しい教科書はページ数が増え、平均で約25%のページ数増となり「質・量ともに充実した教科書」となっています。
ページ数増加の要因は、学習指導要領に示された内容の増加に加え、基礎基本の定着を図るために、異なる学年でも繰返し記述されている内容があるからです。また、学んだことを活用したり、学習効果を高めたり、意欲を喚起したりするための工夫が数多く取り入れられ、自学自習のための練習問題も大幅に増加していることなども要因としてあげられます。これまでの全てを身に付けなければならない教科書という教科書観からの転換が必要です。
これまでの教科書観
教科書に記述されているものは、全て身に付けるべき内容
教科書観の転換
これからの教科書観
個々の児童生徒の理解の程度に応じた学習に対応する内容
児童生徒の学ぶ意欲の向上に資する内容
児童生徒の自学自習に対応する内容
小学校外国語活動の充実に向けて
市では小学校での外国語活動を充実させるために「市小学校外国語活動プラン」を作成しました。また、小学校の実践的な外国語活動を推進するために、13人のALT(外国人指導助手)が、市内全小学校を巡回しています。
子どもたちはALTや地域のボランティア講師、TIA(市国際交流協会)からの派遣講師と一緒に活動することを通して、外国語を楽しく学ぶことができるようになっています。
教師の声
市の外国語活動プランには、楽しい活動がたくさん掲載されており、児童と共に楽しく進めている
子どもたちにとって、外国人から正しい発音を聞くことができ、充実した時間になっている
ALTの先生と握手をしながら「ハローソング」を歌うという人気のある活動の様子です。まずは、外国語に慣れ親しみ、コミュニケーション能力の素地を養うことを目的に、自然に外国語を学ぶ機会となっています。
コア・サイエンスティーチャーの育成(理科教育の充実に向けて)
新しい学習指導要領の重点項目の中に、理数教育の充実が挙げられています。そこで、小学校での実験を伴う実践的な授業の充実に向けて、愛知教育大学の支援を受け、市では6人のコア・サイエンスティーチャー(理科教育の指導的役割を果たす教師)を育成しています。来年度からこの資格を得た教師が、市内の小学校で体験的実践的な授業の推進に向けて助言指導をしていきます。
デジタル教科書の導入と電子黒板等情報機器の活用
近年の学校教育において、情報機器の活用は不可欠です。これまでのテレビやビデオ、カセットテープレコーダーなどに代わり、各校には液晶地デジテレビや電子黒板、プロジェクタなどの電子機器が導入されています。
これらを有効活用して、来年度から小・中学校の国語、算数・数学、社会、理科と中学校の英語に教師用デジタル教科書を導入していきます。教科書データが丸ごとスクリーンに表示でき、音声や写真、図形、グラフなどが大画面で表示できます。貴重な映像を動画で再生することもできます。このように市では新しい学びのスタイルを取り入れながら、児童生徒にとってわかる授業づくりを進めています。
学校教育課
業務内容学齢児童・生徒の就学、通学路、教科書の配布、学校の組織編成・諸行事・教育指導・教職員などに関すること所在地〒471-8501 豊田市西町3-60 豊田市役所西庁舎8階電話番号0565-34-6661・0565-34-6662FAX番号0565-31-9145メールアドレスgakkou_k@city.toyota.aichi.jp
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