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Channel: 七転び八起きの爺さん
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調査、中堅・中小企業のスマホ業務活用は10%以下、障壁は「シナリオ不足」

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中堅・中小企業のスマホ業務活用は10%以下、障壁は「シナリオ不足」

WirelessWire Newsより
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IT市場専門の調査会社であるノークリサーチは2011年11月11日、中堅・中小企業の業務システムにおけるスマートフォンやタブレット端末の利用状況の調査結果を発表した。その結果からの分析で、これらのモバイル端末を業務システムで活用するための障壁として「活用シナリオ不足」「端末管理コスト」「システム対応」の3点が浮かび上がってきた。

調査は2011年8月に行われ、中堅・中小企業から1400の有効回答を得た。業務システムにおけるスマートフォンの活用割合を尋ねたところ、上位はCRMが10.0%で1位、ワークフローとグループウエアが9.2%で2位に並んだ。活用割合が高いシステムでも、10%以下の数値であり、普及しているとは言いがたい。タブレット端末に至っては、最も利用されているCRMが5.5%であり、スマートフォンをさらに下回る。こうした状況にある要因としてノークリサーチでは、以下の3つを挙げる。

・活用シナリオ不足:スマートフォンなどが備えるGPSや加速度などのセンサー、タッチパネルなどの機能を生かした業務での活用シナリオが不足している。現状の利用状況を見ると、ノートパソコンや従来型の携帯電話でも実現できるものが多い。

・モバイル端末の管理コスト:個人へのスマートフォンの普及が進んでいる中、業務利用では個人利用の端末を業務に使用する「BYOD」(bring your own device)の是非が問われるような状況になっている。中堅・中小企業では、全社員にスマートフォンなどを配布する予算を確保することは難しい。一方で、BYODを容認すると運用管理ポリシーの策定やMDM(モバイル端末管理)の導入などのコストが負担になるというジレンマに陥っている。

・業務システム対応:中堅・中小企業が導入している業務システムには、Web対応になっていないものも多くあり、そのままではスマートフォンからの利用が難しい。スマートフォンでの利用を検討していくと、業務システムの改変が求められることになる。

こうした中で、特に第一の活用シナリオの不足を解消するような、業務効率化や業績改善につながる事例が出てきているとノークリサーチでは解説する。建設業の現場作業での確認作業や、老人介護で車椅子にスマートフォンを装着しセンサーやGPSの情報を活用する実証実験などが行われているという。スマートフォンやタブレット端末が備えるデバイスとしての能力を活かす事例が多く出てくるようになれば、中堅・中小企業での業務利用が進むと見ている。


【報道発表資料】
・2011年中堅・中小企業の業務システムにおけるモバイル端末活用に関する調査報






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