経産省主催の「定置用蓄電システム普及拡大検討会」知ってますか？
定置用蓄電システム普及拡大検討会とは？
定置用蓄電システム普及拡大検討会は、経済産業省が主催する重要な会議であり、脱炭素社会に向けたエネルギー政策の一環として、定置用蓄電システムの普及と拡大に向けた課題を議論する場です。蓄電システムは、再生可能エネルギーの効率的な導入と電力供給の安定化に寄与する重要な技術であり、特に系統用や再エネ併設型の蓄電システムの導入は、再生可能エネルギーの変動に対応し、電力の需給バランスを維持するために不可欠です。
2024年度第3回の会議では、特にコスト面と収益面の課題が中心に議論されました。これには、蓄電池の高コストや収益性の不確実性といった現実的な問題が含まれており、国内メーカーの競争力向上や政策の見直しが求められています。この会議は、業界の専門家や政策担当者、企業代表が集い、実効性のある解決策を模索する重要な場となっています。
2024年8月29日に開催された「2024年度第3回 定置用蓄電システム普及拡大検討会」の主な議論内容は以下の通りです。
会議概要
議題 系統用および再エネ併設蓄電システムのコストおよび収益面に関する課題整理と政策提案
出席者 座長の伊庭健二氏をはじめ、複数の専門家や業界代表者、オブザーバーなどが参加。
議論の主なポイント
1、系統用蓄電システムのコスト分析
課題 蓄電システムのコストが主に資源価格や為替の影響を受けている。特に、電池部分が全体のコストの約8割を占めるという調査結果が報告されました。
対応策 国内メーカーの競争力を向上させ、導入コストを削減するための政策が必要であるという提案がなされました。
2、再エネ併設蓄電システムの収益性
収益モデル 蓄電システムを電力需給調整市場や容量市場で活用することで、調整力や供給力を提供し、収益を上げるユースケースが検討されました。これにより、アービトラージ運用が可能となることが期待されています。
課題 市場のボラティリティが高く、収益性に関して長期的な予見が困難であり、これが事業投資のリスク要因となっていると指摘されました。
3、政策提案
コスト削減に向けた政策 為替や資源価格の変動に対応した政策を導入し、国内蓄電システム市場の競争力を強化する必要が強調されました。
収益予測の不確実性 頻繁な制度変更が収益予測の不確実性を高めており、事業者からは安定的な制度設計が求められました。
結論と今後の課題
コストの削減および収益性の確保を実現するためには、現行の政策や制度の見直しが不可欠。
特に、蓄電システムにおける新しいユースケースを創出し、事業者がリスクを抑えながら投資できる環境の整備が求められています。
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経済産業者
2024年度第3回 定置用蓄電システム普及拡大検討会
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/storage_system/2024_003.html
経産省主催の「定置用蓄電システム普及拡大検討会」知ってますか？｜pvlabo2020
@solarpower2035 #note https://note.com/pvlabo_2020/n/nb1d2d58ac75d?sub_rt=share_pb