新規事業を成功に導くための経営者の心得
新規事業の成功は固定観念を捨てることから?
従来の目標達成型思考はNG❌
変化に適応し、社員の力を引き出す柔軟な発想こそが鍵
1. 目標ありきではなく、手持ちの資源から始める
新規事業を立ち上げる際、多くの人はまず目標を掲げ、その達成に必要なリソースを集めようとします。しかし、これは成功への近道ではありません。むしろ、手持ちの資源を最大限に活用し、状況に合わせて柔軟に事業を展開していくことが重要です。
日立製作所や米ヒューレット・パッカードのような大企業も、小さな作業小屋からスタートしました。彼らは無理に背伸びせず、できる範囲で事業を始めたのです。
2. 臨機応変に事業を展開する
現代社会はVUCAと呼ばれる、先行きが不透明で変化の激しい環境です。そのため、綿密な計画を立てても、通り通りに事が運ぶことは稀です。
重要なのは、状況の変化や見込み違いを素直に受け入れ、必要に応じて大胆に方向転換することです。近年、起業家たちの間で「ピボット」という言葉がよく使われますが、これも臨機応変な事業展開の重要性を表しています。
3. 社員のアイデアや情熱を取り込む
新規事業は、経営者だけが考えているものではありません。むしろ、現場で働く社員たちのアイデアや情熱こそが、イノベーションの源泉となります。
リクルートの「Ring」のように、社員が気軽にアイデアを提案できる仕組みを導入することが重要です。また、社外の人材も積極的に巻き込むことで、組織の壁を越えた新たな視点を取り入れることができます。
4. 伝統的な目標達成型の思考パターンを捨てる
多くの伝統的な大企業では、「新規事業で売上高××億円を達成」といった目標を掲げ、計画的に事業を進めていきます。しかし、このような目標ありきの姿勢は、変化に適応できず、新規事業の失敗を招きやすいという側面があります。
新規事業を成功に導くためには、予測合理性に縛られた従来の思考パターンを捨て、エフェクチュエーションと呼ばれる、状況に合わせて柔軟に事業を展開していく思考法を身につけることが重要です。
まとめ
新規事業を成功に導くためには、机上の空論ではなく、実務に基づいたエフェクチュエーションの考え方を理解し、実践することが重要です。経営者は、社員のアイデアや情熱を取り込み、臨機応変に事業を展開していくことで、変化の激しい現代社会においても持続的な成長を実現できるでしょう。
#新規事業 #エフェクチュエーション #イノベーション【日経より】新規事業がつまずく理由 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81115380S4A600C2TB1000/
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