再エネを進める上で 日本が進むべき道!!
欧州における脱炭素化の進展では、蓄電池が担う役割
欧州は脱炭素化において先行しており、その要因の一つとして、電力の貯蔵・供給を可能にする蓄電池設備の充実が挙げられます。ベルギーを例に、再エネの普及と蓄電池の活用状況を分析し、日本が2040年に向けたエネルギー基本計画策定において参考にすべき点を探ります。
ベルギーにおける再エネと蓄電池の状況
- ベルギーの電源構成は、2023年時点で再エネが約30%を占め、太陽光や風力などの気候・時間帯による変動が大きい電源が中心です。
- 蓄電池の活用は、需給の差を埋めるために蓄電池が積極的に活用されており、YUSOのような新興企業が電力売買事業を展開しています。
- 情報公開は、1分単位で需給状況が更新されるなど、迅速な情報共有が実現されています。
- 蓄電池の規模は、欧州全体では2022年時点で900万キロワット時と大規模なのに対し、日本では同時期で0.9万キロワット時と大きく遅れています。
日本における課題と今後の展望
- 需給調整の遅れ
日本の再エネ普及に伴い、出力制御が頻発しており、需給調整が課題となっています。 - 蓄電池の普及
欧州と比較し、蓄電池の普及が遅れており、更なる普及促進策が必要です。 - 情報公開の遅れ
需給情報の公開間隔が30分単位と粗いため、迅速な対応が困難な状況です。 - 政策支援
補助金中心の支援策から、経営自立を促す制度への転換が求められています。
日本が進むべき道:欧州の経験を活かした蓄電池戦略
ベルギーの事例から、日本は以下の点に注力する必要があります。
- 1分単位での需給情報公開:迅速な情報共有による効率的な電力運用
- 蓄電池の普及促進:補助金に加え、企業の参入を促す制度設計
- 需給調整機能の強化:蓄電池を活用した電力系統の安定化
- 国際連携:欧州の技術や経験を積極的に取り入れる
まとめ
ベルギーにおける再エネと蓄電池の活用状況は、日本にとって参考となる多くの示唆を与えてくれます。欧州の経験を活かし、蓄電池戦略を強化することで、日本は2040年におけるエネルギー基本計画の目標達成に向けて、より確実な一歩を踏み出すことができるでしょう。
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【日経より】RE:チャージ(上)ベルギー、電力需給は蓄電池で調整 再エネ情報1分ごと更新 日本は途上、出力制御頻発 https://lnkd.in/gqqyDK6q