落雷と一言で言っても、2つあります。
一つは「直撃雷」です。対象そのものに落雷することを言います。
電気機器であれば間違いなく破壊するだけの落雷です。
人体の場合、死亡率は70%以上とも言われています。
もう一つは「誘導雷」です。付近周辺に落雷した際、発生した電圧が誘導電流を起こし、周囲に影響が出る雷の事です。
落雷被害で影響を及ぼすのは、2つ目に紹介した「誘導雷」がほとんどです。
パワーコンディショナが誘導雷の影響で破損、故障をしてしまうこと。
太陽光発電施設は、落雷によってパワコンが壊れてしまうと、発電が出来なくなったり、送電(売電)が出来なくなってしまいます。
発電施設の規模によっては、1日稼働していないだけで数十万円の損失になることもあるので、復旧作業は常に時間との戦いにもなります。
対策として重要な点は2つ
その1
トラブルの際すぐに駆けつけてくれる施工店と契約する事が重要
施工販売店によっては、アフターメンテナンスの際早急に動いてくれない会社もあります。
本来であれば落雷の影響で機器が不具合になった場合、現状確認にきてくれるのが施工販売店ですが、責任 の所在や保証内容の確認等で長い時間がかかってしまう会社もあります。
アフターメンテナンスに力を入れています。という会社でも、
どのように力を入れているのか?
すぐに駆けつけてくれる体制が整っているのか?
契約時に複数社を比較して確認する事が重要です。
その2
太陽光発電の設備を守る自然災害保険
自然災害保険は、太陽光発電の設備が自然災害によって損害を受けた場合に、元の状態へ復帰させるための費用を補填してくれる保険です。火災保険や動産総合保険、自然災害補償という名称の場合もあります。
加入先は保険会社はもちろんのこと、太陽光発電メーカーや販売店・施工店でも用意されています。
上記で挙げたほぼすべての災害へ対応しています。加入する保険の種類により補償範囲は異なりますので注意が必要です。
対策や保障なども確認して、安心安全な太陽光発電を行いたいものです。
参考資料として
5月31日付け、経済産業省電力安全課より、
夏季の自然災害に備え、電気設備の保安管理の徹底を行うよう電気管理技術者及び電気保安法人に対して要請がありましたので、皆様にも周知をさせていただきます。 詳細は経済産業省の以下ホームページをご参照ください。
「夏季の自然災害に備えた電気設備の保安管理の徹底について」
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2021/05/20210531-1.html
(出典:経済産業省ホームページ)
「夏季の電力需要期等における電気設備の保安管理の徹底について」
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2021/05/20210531.html
(出典:経済産業省ホームページより)