伊勢にメガソーラー建設 三重交通グループが新規事業
三重交通グループホールディングス(津市中央)は十五日、子会社の三交不動産(同市丸之内)が所有する伊勢市二見町の約十ヘクタールの事業用地に、大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表した。発電規模は、一般家庭約一千五百世帯の年間電気使用量に当たる五メガワット(五千キロワット)を見込む。来月から着工し、来年夏ごろに発電を始める予定。
計画地は、三交不動産が分譲用地として昭和四十五年に買収を始め、ホテルや商業施設を誘致しようと、平成九年から販売している事業用地。経済環境の悪化などの影響で、更地のままになっており、活用方法を検討していた。
同ホールディングスは、七月に再生可能エネルギーの全量買い取り制度が始まることを受け、メガソーラーへの参入を決定。年間発電量は五百五十万キロワットで、中部電力に約二億円で売却できるという。計画地には県の広域防災拠点「県営サンアリーナ」が隣接しており、災害時には電力供給源としても活用する。総事業費は約二十億円。
県庁で同日開かれた会見で、同ホールディングスの岡本直之社長は「再生エネルギー事業は社会的要請だ。公共性の強い企業として新事業にはふさわしいと考えている」と話した。
メガソーラーへの参入を受け、鈴木英敬知事は同日のぶら下がり会見で「実際に投資額やメガ数、時期が明確化されたのは県内で初めてだ。地元企業が手を挙げて先陣を切ってくれたのは本当にうれしい」とコメント。伊勢市の鈴木健一市長は「市内で電気を生み出す『エネルギーの地産』に資する事業で、大変喜ばしい」との談話を出した。
詳しくはここから
iPhoneからの投稿
↧
伊勢にメガソーラー建設 三重交通グループが新規事業
↧